「めんどくさいがなくなる本」 著者 鶴田豊和 フォレスト出版
私は極度のめんどくさがりであると自分でも思っています。そんな私がこの本に出会い学んだ事をご紹介させていただこうと思います!
「めんどくさくなくなる」このフレーズを聞いたとき、本当にそんな事が可能なら自分の可能性をもっと伸ばし、人生を豊かな物に近づけてくれる。そう感じてこの本を手に取りました。「めんどくさい」の正体から解決方法まで色々とこの本から学ぶ事がありました。紹介したい事が多いので「行動編」と「人間関係編」に分けて紹介させていただきます。
なぜめんどくさいのか?
そもそも人間はなぜめんどくさいと思うのでしょうか?
私たちは毎日の生活の中で常に何かを「やらなければならない」と言う感情がつきまとっています。そしてその行動を起こそうとする時に「めんどくさい」という感情が湧いてきます。めんどくさいという感情はいつでも私たちの周りに溢れている感情で、そんな感情がどの様に引き起こされているかと言うと
「やらなきゃ」と思う⇨色々と考えてしまう⇨「めんどくさい」と感じる
これがひとがめんどくさいと感じるメカニズムだといいます。人は1日に役6万回も考えているとされ、そのうちの95%は前日、前々日と同じ事を考え、その中の80%はネガティブな考えをしているといいます。もちろん自分自身が主体的に考えている事だけではなく、無意識のうちに、つまり潜在的に考えている事も含まれています。さらに心理学では「ネガティブ・バイアス」という言葉があります。ネガティブ・バイアスとは人間はポジティブな事よりも、ネガティブな事の方が強烈に記憶に残りやすいという事です。つまり、やらなきゃと思い、ネガティブな事を考えてしまう、そしてめんどくさくなってしまうのです。しかし、この「めんどくさい」感じるメカニズムを理解していればこの感情をコントロールする事も可能なのです。
めんどくさいを引き起こす5つの考え
めんどくさくて行動できない。こんな人は私たちの周りには溢れています。ではどの様な考え方が「めんどくさい」という感情を引き出す原因となるのでしょうか?その対処方法についても順番に見ていきましょう。
1.考えることは良い事だ
考えるのは良い事だと言いますが、果たしてそれは本当に良い事なのでしょうか?私たちは何か行動を起こす前に色々な事を考えてめんどくさくなってしまいます。何か新しい事を始める時など始める前から色々な事を考えるばかりでなかなか行動に移せない。そんな経験をした事は誰しもあるのではないでしょうか?自分にとってプラスになると分かっていても行動に移せない、めんどくさくなってしまうのは考えすぎている事も原因の一つかもしれません。行動力のない人は事前に色々と考えてしまう人が多いのです。逆に行動力のある人はあまり考えずに行動し、動きながら体で覚えていくのです。
2.効率的にやりたい
これは行動をする前に少しでも効率的に進めたいという事から、多くの情報を集めようとしてしまう事で動き出せなくなってしまいます。情報を集める事は大切ではありますが、情報を集め、やり方で悩んで何もしないのであれば、とりあえずやってみる。情報を集めれば集めるほど色々な意見、方法が見つかりさらに情報を集めようとする。その情報収集に当てる時間があれば少しでも前に進めるのではないでしょうか?「効率性」よりも「継続性」を重視して簡単な事から初めて見る事が大切です。やりながら学んでいけば効率も良くなっていくのです。
3.最初から良い結果を出したい
やるからには最初から良い結果を出したいと考えるのはとても自然な事かもしれません。しかし自分が初めて行う事に対して最初から良い結果が出る事はほとんどありません。もちろんラッキーもありますが、経験を積んだ人にはおよばない事の方が多いのです。それなのに最初から良い結果にこだわってしまうがばかりに行動自体を起こせなければ何も始まりません。何事も始める時に一番大きなエネルギーを使います。質よりもスピードを重視する事が大切です。
4.選択肢は多い方がいい
人は選択肢が多くなれば多くなるほど行動しづらくなります。どれが良いのか?どっちの方が良いのか?この様にどんどん迷ってしまい、なかなか行動に移せないという人も多いはずです。情報を集める時は「今すぐ行動につながりそうな情報」だけを集める様に心がける事が大切です。
5.できなかったら、それは私の意志が弱いから
最初は誰でもできなくて当たり前です。最初から上手く行かなかった事を自分の意思のせいにしてはいけません。途中で歩みを止めたり、横道にそれる事もある、後退する時もあるでしょう。それらはごくごく当たり前の事であり今できている人でもその様な経験を経て今があるのです。何もかも最初からできる人はいないのです。
めんどくさいをなくす4つの原則
「やらなきゃ」と思う⇨色々と考えてしまう⇨「めんどくさい」と感じる
このメカニズムを理解した上でどうしたら「めんどくさい」がなくなっていくのか。具体的な方法を見ていきましょう。
第1の原則:「やらなきゃいけないこと」を減らす
step1:めんどくさいと思ったことを紙に
自分のめんどくさいと思ったことをとにかく紙に書き出してください。
step2:自分に質問する
紙に書き出しためんどくさいと思う事に対して、自分は本当にこれをする必要があるのだろうか?と自身に問いかけます。
step3「自分はやらない」という選択をする
本当に自分がやらなくても良い事は人にお願いしてやってもらう、または機械にやってもらう。自分がやらなくても良い仕組みを作ります。
この3ステップを踏む事で自分自身のやらなきゃいけなことを減らしていきましょう。
第2の原則:「やらなきゃ」と思わないようにする
step1:自由な心を取り戻す
「やらなきゃいけない」「こうでなければならない」これは一体誰が決めているのでしょうか?それはまぎれもなく自分自身で決めているのです。自分自身が作り出した妄想によってその様な固定概念に囚われています。小さい子供の様に自由な心を取り戻すことが大切です。
step2:「やらなきゃ」の2つの置き換え
やらなきゃと思う事を「する必要はない」「やりたい」と2つに置き換えて考えてみます。例えば「料理をしなきゃいけない」これを「料理をする必要がない」「自分の体の健康のために料理をやりたい」この様に置き換えて考えてみます。
第3の原則:「やらなきゃ」と思っても、いろいろと考えない
考えない。これは私たちにとって非常に難しい事です。しかしこの「考えない力」を育てる事が大切です。考える事でめんどうだと思ってしますのであれば考えない力をつければ良いのです。そのための訓練として「ネーミングウォーク」という方法が紹介されています。本書を読めば内容は詳しく書かれていますが誰にでも出来る簡単な方法です。その他にも五感に集中する、体感覚に意識を向ける事で思考を働きにくくさせる事も可能です。意識を集中させる事と思考が共存する事は難しいのです。
第4の原則:工夫してとにかく行動する
本書では10の工夫が乗っていますがその中からいくつかご紹介させていただきます。
『小さく始める』
最初から大きな事ばかりを目標にして嫌になるよりも、小さな事、簡単な事から始めて少しづつ目標を大きくしていく方法です。継続性を持続させるためにも最初から無理はしすぎないようにしましょう。
『人の助けを借りる。人を巻き込む』
これはイメージがしやすいかもしれませんが、自分一人ではめんどくさいと思う事も人と一緒であれば出来るという経験はあるかと思います。
『客観的な視点で実際にやることを書き出す』
人が新しく何かを始める時は物事をより複雑なものだと考えてしまいがちです。複雑に考えてしまうことでめんどくさくなってしまうこともあります。そんな時は客観的な視点でやるべきことを書き出してみましょう。客観的な事実よりも大袈裟に考えていることが多いことに気がつきます。
『どうやって楽しみながらやるか考える』
どうやったら楽しめるのか?どう楽しみながらやるか?自分のやってる事に楽しみを感じることができたらどんなに素晴らしいでしょうか!自分が同じことをやったとしてもイヤイヤやればめんどくさいと感じてしまうでしょう。
合言葉は「めんどくさいなら、工夫しなさい」です!
まとめ
今回はめんどくさいがなくなる本の行動編について紹介させていただきました。めんどくさくて行動が出来ないという悩みを持っている人は多いと思いますがこの「めんどくさい」という感情を知る事で対応する方法が分かってきます。後はめんどくさがらずに実践するのみです!