自己研鑽

学びを結果に変えるアウトプット大全

アウトプットがなぜ必要なのか

今は情報社会と言われるほど世の中には有益な情報が溢れている。もちろん誰でも簡単にすべての情報を取得できるとは限らないが、ある程度の情報であれば得ることが出来るのである。

私達は常に情報をインプットして生活をしている。ネットサーフィンで情報を得る、読書をして情報を得る、今なら動画コンテンツで情報を得ることも容易に出来る。

自分の興味を持ったこと調べ、勉強し、自分自身の価値を高めようと自己研鑽に励む人も少なくはないのではないのではないだろうか?

私はこの著書に出会いアウトプットの大切さに気付かされた一人である。もちろん今まで様々な場面でアウトプットの大切さを説かれたことはあったものの自らアウトプットについて学ぼうと考えたことは少なかった。何よりアウトプットと聞いてもピンとこない自分がいたからである。

「現実世界」はアウトプットでしか変わらない 「行動する」ことなしに自己成長はできない こんな言葉を聞いたときどう思うだろうか?人間はインプットをしたらアウトプットする、つまり実際に知識を「使う」事で脳は「重要な情報」と捉え初めて長期的な記憶として保存し、現実世界にいかしていけるという。

例えば、体調管理の為に周2日、1時間の運動をすると良いという情報をインプットしたとしよう、ではこれを実践=アウトプットしている人は一体どれくらいいるだろうか?確かに情報を得たことで自分の知識は増えるかもしれないが、それを行動に変えていかない限り自分自身の体調が変わることはないのだ。この様に私達人間はインプットではなくアウトプットでしか変わっていくことが出来ないのである。

インプットとアウトプットのバランス

理想的なインプットとアウトプットの比率は

インプット3:アウトプット7

出来る人ほどこのアウトプットを重視しているのとして、この様な比率が理想であるとこの著書では言及している。では普段私達の行っている比率は一体どれくらいなのだろうか?

インプット7:アウトプット3

この様な比率で私達は日ごろインプットとアウトプットを繰り返している。まさに理想とは真逆の数字になってしまっている。ではどの様にしてアウトプットの時間を増やしていけばよいのだろうか?

答えは簡単。インプットの時間を減らしその分アウトプットの時間に充てればよいのである。仮に自分を成長させようと毎月10冊の本を読んでいるがほとんどアウトプットしていない人と毎月3冊の本を読み3冊分アウトプットを行う人ではどちらの成長していくでろうか?そう、後者の方がアウトプットを実践している為、月に10冊に読書をしている人よりも成長していけるのだ。もちろん自分がインプットした事全てを実行していくのは困難な為、自分の中で数個ピックアップをしてそれからアウトプットしていくのも良いだろう。本を何十冊、何百冊読んでいたとしてもその知識を自分のものとして「使う」事を実践していくべきである。

アウトプットの実践方法

それでは実際にどの様にアウトプットを実践していけば良いのだろか。実際にアウトプットの方法が分からない人も多く難しく考えてしまいがちではあるがここではいくつかの方法を紹介していこう。

「書く」

自分の気づいたこと、浮かんだアイデアはすぐにメモを取る習慣を作るとその記憶は定着し易くなるというのである。これは早ければ早い程良く30秒以内に行う事が理想とされている。メモ紙とペン、これだけあれば実践可能であり自分の思考を纏めるうえでも効果的である。難しく考える事はなく自分の考えたことをそのまま書きなぐれる事はから始めれば良いのである。もちろんタイピングで打ち込む事でも良いのだが、この書き出し作業はアナログ作業つまり自分の手で紙に書き出す方が直感的に行う事が出来るうえ、書くという行為自体が記憶の定着に大きく貢献してくれるという。気づきをメモに書き出す、そのメモを元にデジタルで纏める。こうすることで自分の直感的に感じた事を整理していく作業が効率的とされている。

「話す」

人に話す、これも立派なアウトプットの方法である。インプットした内容を話す事でただ頭の中にとどめておくよりも記憶に定着し易いのである。例えるなら、昨日見たテレビ番組、映画、動画の等内容や感想を友人や同じ会社の人に話すといったことである。その時に内容だけをただ話すのではなく自分の意見、気づきを元に感想を話す事が大切である。それだけでありふれた情報から特別な情報へと昇華させ、その情報に価値を生むことができるのだ。

「行動する」

アウトプットと聞いて想像し易いのが行動することであるが、最も難しいアウトプットの方法かもしれない。私達人間には変わらない事で安定を保つというような厄介な思考が染みついている。自分自身が行動する事で自分が変わる事も分かってはいるのに行動できないという人がほとんどではないだろうか。ではどうすれば行動できる様になるのか。まずは明確な「目標」を掲げる事である。これは漠然とした目標ではなく、「長期的な目標」「中期的な目標」「短期的な目標」出来る限り目標を細分化し小さな目標の達成を繰り替える事が良いとされている。ダイエットに例えるなら3ヶ月で5キロ体重を落とすという長期的な目標を決める。多くの人はこの時点での目標が高く今の自分とのギャップがあるせいで挫折してしまう。しかしこの目標を中期的、短期的に分解してみよう。1ヵ月で1.6キロ、1週間で417グラム。この様に目標を細分化することで目標達成がイメージし易くなるのではないだろうか。そして細分化することにより結果に対するフィードバック、つまりPDCAサイクルを多く回せるようになり目標達成へのモチベーションも保てるようになる。人は「やる気が出るから行動する」のではなく「行動するからやる気が出る」生き物であり、まずは始めて見る事が大切なのである。

「教える」

まさにこれが究極のアウトプット法である。自分の得た情報を人に教える事ほど自分自身がその情報を理解していないといけないのである。私は以前、子供達に空手を教えていたことがあるのだがその時に教える事の難しさを実感した。あくまでも教える対象は知らない子供達であり私の持っている経験、知識をそのまま伝えても伝わらないのである。つまり自分が分かっている事を相手も分かっているのではないという事を前提に教えないといけないのである。自分が感覚や感性で行ってきた事をちゃんと伝わる言葉にして伝える必要がある。これが本当に難しい。恐らく会社でも後輩に仕事を教えたりすることがある人も多いと思うが、「なんで分からないの?」と感じた事は少なからずあるのではないだろうか?これは自分の知識と相手の知識が同じである前提に立ってしまっていることで起こるのだ。相手は分からないから聞いているのであって分からない事を責めても仕方がない。相手が分かる様に自分の言葉でかみ砕いて説明する必要があるのである。そのためには情報そのものを伝えるのではなく、自分の言葉として「話す」事が必要であり、時には「書く」事で説明し、「行動」で示していくのである。つまり「話す」「書く」「行動」この全てが出来るようになり始めて人に教える事が出来るのではないだろうか。

名言

  • 情報は知識にあらず
  • 6才の子供に説明できなければ、理解したとは言えない
  • 何かを学ぶのに自分で経験する以上のことはない
  • 人生というのは自転車のようなものだ。走り続けなければならない
  • 素晴らしい計画は不要だ。計画は5%、実行が95%だ
  • 心配とは、行動の不足から起こるものである
  • 今から数年後、あなたはやったことよりも、やらなかったことに失望する
  • 常に一歩前進することを心がけよ。停止は退歩を意味する

まとめ

いかがでしたでしょうか?「現実世界」はアウトプットでしか変わらない。当たり前の様な事ですが私達は行動する事をためらってします場面も多いはずです。そんな時に少しでも背中を押してくれる言葉であると感じます。今日からあなたはどんなアウトプットをしていきますか?特別である必要はありません。少しづつ、一歩づつ前に進んで行きましょう。ぜひこの本を手に取ってみて下さい。